京都市 東寺にほど近い鋏鍛冶屋さんにて その2。

いや~、凄い雨が降り続いて現場に出られずにもんもんとした二日間ですが・・・

天候には抗えない職種でもあるので、ここは焦らず雨が止むのを待つしかないですね。

せっかく時間が空いたので、市内の鋏鍛冶屋さんへ足を運びました。

こちらの鋏鍛冶屋さん、もちろん植木屋の間では超有名な鋏鍛冶職人さんで、きりばしや輪ばさみの製作で手一杯で

現在、両手鋏の注文は受けてらっしゃらないと聞いていました。今回はダメもとで、両手鋏の注文を受けていただこうとの

算段です。

あれやこれやと世間話をした後、「あの~、最近は両手鋏は打ってないんですか?」と切り出してみました。

「基本的には受けてへんけど、うちのきりばし買うてくれはった方からの注文やったら断れへんもんな~」

とのご返事。

ちょっと恐る恐る、「ぼくがお願いしたら打ってもらえますか?」と、間髪入れずに「ええよ!」と快諾頂きました。

いや~、言うてみるもんですね~

「何寸がええの?」と。「出来れば7寸刃でお願いします」

「七寸?!長いな~。たいがいは5~6寸やもんな~・・・ん?ちょっと待っててや」と裏の作業場の方へいって持ってきてくれはったのがこの鋏。

「前に7寸注文受けてて、三本打った内の一つやけどな。もし気に入ってもらえたら譲るで」と言っていただきました。

「いいんですか?!ぜひ!!」 心の中で、おお~雨の中わざわざ足運んでよかった~ってつぶやきました!

この大隅さんの鋏、特徴ある刃のシルエットがまたたまりません!

名前の一文字 ”清”と打ってもらい我が手元へ。大事に使わせていただきます。

 

 


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